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カードローンの金利は、カードごとに異なります。このカードローンの金利差を考え、カードローンの毎月の返済額を減らす方法にカードローンの借り換えがあります。ここでは、カードローンの借り換えについて詳しく解説しています。
カードローンの借り換えとは、使用中のカードローンの残額を他のカードローンを借りて返済することです。使用中のカードローンよりも低金利のカードローンに借り換えれば、毎月の返済額を減らせる可能性があります。しかし毎月の返済額は減らせても、総利息は増えてしまうことも。返済総額を把握することが大切です。
カードローンの借り換えと似たものにカードローンの「おまとめ」があります。このカードローンの「おまとめ」は、利息の下げることや返済の管理を簡単にするために、複数のカードローンを1つにまとめることです。
複数の消費者金融ローンを利用する場合は、利息が高くなるため、約定返済額が膨らんでしまいます。このような場合に、この「おまとめ」を活用することで、毎月の返済が楽になり、利息を減らすことが可能です。
カードローンの借り換えは1社から1社に貸金契約を変更しますが、「おまとめ」は数社から1社に貸金契約を変更します。また、「おまとめ」を利用する場合は、消費者金融の年収の3分の1までの総量規制が除外されます。
カードローンの借り換えの提供元は、主に3種類あります。銀行のカードローン、消費者金融のカードローン、ろうきんのカードローンです。それぞれ金利や審査などの特徴が異なります。ここでは、カードローンの借り換え先について紹介しています。
銀行のカードローンは、無担保でお金を借りられますが、審査機関が長い傾向にあります。金利は14.5%程度で、消費者金融よりも低いです。
メガバンクだけでなく地方銀行をカードローンの借り換えを実施し、固定金利と変動金利のものがあります。代表的な銀行カードローンに、イオン銀行カードローン、三井住友銀行カードローンなどがあります。
消費者金融のカードローンは、銀行よりも金利が高く設定されています。これは融資が焦げ付いたときに立て替える保証会社がないからです。消費者金融各社が独自にサービスを提供して、追加融資を受け付けない借り換え専用ローンを設けていることもあります。
消費者金融のカードローンの金利は高いですが、年収の3分の1までの総量規制を受けないため、利用しやすい場合もあります。代表的な消費者金融カードローンに、アコムカードローン、アイフルファーストプレミアム・カードローンなどがあります。
ろうきんは、労働組合や生協組合員のためにつくられた非営利目的の金融機関です。消費者金融や銀行のカードローンと比べると金利は低く設定されています。労働組合や生協組合員やその家族であれば、低金利でカードローンを利用できます。代表的なろうきんカードローンに中央労働金庫カードローンがあります。
カードローンの借り換えのメリットは、低金利のローンに借り換えることによる毎月の支払額を減らせることです。ATM手数料が無料のカードローンである場合は、返済コストも削減でき、利便性も向上します。このように、カードローンの金利を含め、借り換えることで返済額と利便性を有利にすることができます。
カードローンの借り換えのデメリットは、審査が厳しくなり、借金の本質的な解決につながらないことがあることです。借金の本質的な解決は、債務整理のほうが適していることもあります。消費者金融のカードローンの借り換えをする場合は、総量規制の対象になる可能性もあります。カードローンの状況によっては、住宅ローンの審査が通りにくくなることもあります。
カードローンの借り換えは成功すれば、毎月の返済額を減らすことも可能ですが、審査に通らない可能性など、借金の本質的解決にはつながらないこともあります。借金の本質的な解決するには、債務整理が必要です。ここでは、債務整理の方法である任意整理、個人再生、自己破産について紹介しています。
任意整理は、裁判所を通さず、借金の将来の利息などを縮減することができます。任意整理の対象を選び債務整理することができるため、住宅や車を手元に残すことも可能です。人に知られることも基本的になく、比較的に短時間で債務整理を行えます。任意整理後には、将来の利息などを縮減した借金を返済していきます。
個人再生は、任意整理よりも大幅に借金を減額することができます。裁判所に申し立てることが必要で、裁判所に再生計画を認めてもらわなければ、債務整理ができません。そのため、個人再生は、6月から1年程度の期間はかかります。個人再生は、住宅ローン特例を活用すれば、住宅を残すことも可能です。また、個人再生が完了後、3年程度で縮減された借金を返済していきます。
自己破産は、最低限の所有物を手放し、すべて借金の免除される制度です。裁判所に申し立てることが必要です。債務整理の中で、借金減額後の返済はありませんが、自己破産のペナルティは他の債務整理よりも大きいです。自己破産は、他の債務整理方法で借金の返済目途が立たないときに基本的に活用します。