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FXは小額から取引ができますが、証拠金が必要です。この証拠金がマイナスになることはFX会社に借金をしていることと同じです。ここでは、FXで借金が返せない場合について解説しています。
FXを投資と考える人とギャンブルと考える人がいます。ギャンブルをゲーム、投資をビジネスと定義するならば、FXは投資に分類できます。投資は、商品が安いときに購入し値上がりしたら売却しキャピタルゲインを得るビジネスだからです。
FXの金融商品の価値の上下を金融機関が決めているわけではなく、金融機関はギャンブルの胴元ではありません。FXはギャンブルに見える要素もありますが、投資と考えることが必要です。
FX投資は、証拠金の25倍の金額まで取引ができるレバレッジが可能です。通貨が値上がりすれば高い利益が得られますが、値下がりすれば大きな損出が発生します。こうしたFX投資の特徴から投資家が借金してしまう原因は主に3つあります。
FX会社は、投資家の損出を最小化するために強制ロスカットというシステムを導入しています。強制ロスカットは、証拠金額を超える損出が発生した時に自動的に損出を抑えます。しかし、強制ロスカットの機会が間に合わない為替市場の大きな変動によって、証拠金を超える損出を抱えてしまうことがあります。このとき、FX会社は証拠金を超える金額の入金を要求します。
FX投資を借金して行い、思うような結果が出なければ借金だけが残ります。FX投資は少額で始められますが、証拠金を大きくすると利益も大きくなります。この証拠金を高額にするときに借金をしてしまう人が少なくありません。
FX投資で失敗し、損出を取り返そうと更に投資を繰り返し、借金の額を増やしてしまうこともあります。
FX投資で借金をつくってしまう人にはある程度パターンがあります。ここでは、FXで借金をつくりやすい人について考えてみましょう。
少額の投資から始められ、FXは簡単に稼げると思っている人がいます。FXはギャンブルではなく投資であり、簡単で儲かる投資は基本的にはありません。FX投資を行うならば最低限度の勉強をしてリスクを把握してから行いましょう。
感情的に自分の戦略で勝ちたいという人は、市場の状況を見誤りがちです。感情的にFX投資すると、無理な投資につながり、自分の資金管理ができなくなってしまいます。
レバレッジが大きくなれば、利益も大きくなります。FX投資をギャンブルと考え、ハイリスク・ハイリターンに魅了されると大きな借金を抱えてしまう人も増えてしまいます。
FXはギャンブルではなく投資です。投資戦略を考えて借金を抱えないことが前提です。ここでは、FXで返せないほどの借金を抱えないための対策について考えていきます。
損出が一定額を超えたら自動的に取り引きを終了するストップロスを設定してからFX投資をすることが大切です。為替市場の値動きが不安定なまま取引を続けてしまうと、大きな損出が出てしまうことがあり、事前にそのリスク管理を実施することで大きな借金を抱えることを防げます。
レバレッジを大きくすると利益も大きいですが、損出も大きくなります。レバレッジが大きいと為替市場の少しの動きでも資金がなくなってしまいます。レバレッジを低く設定することが大きな借金を抱えることを防ぎます。
マイナーな通貨は、取り扱う通鹿が少なく、小さなことで大きな変動につながります。通貨の値動きの変動が激しいので、ハイリスク・ハイリターンの取引になりがちです。FX初心者はできる限り避けたい取引です。
FX投資も為替の変動から利益を得る取引であるため、利益を出すには研究や勉強が必要です。ギャンブルと考えず、確かな投資知識に基づいてFX投資を行うことが大切です。
FX投資で大きな借金を抱えてしまったとき、債務整理を検討する必要があります。ここでは、FX投資と債務整理について考えていきます。
債務整理には、「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3種類の手続きがあります。FX投資で出来た借金と債務整理の関係について紹介します。
任意整理は、裁判外で債権者と交渉し、将来利息や遅延損害金の返済を免除し、縮小した借金の返済を決める債務整理の方法です。特定の債権者を債務者が選択することが可能です。事故情報は信用情報機関に5年間登録されます。将来にわたる収入があれば、FX投資での借金でも任意整理をうことはできます。
個人再生は、裁判所に申立て借金を5分の1から10分の1程度に縮減する債務整理の方法です。特則を利用すれば自宅を残す債務整理も可能です。信用情報機関に事故情報が5~10年程度登録されます。 破産状況にあるが招待にわたる安定した収入があり、借金総額が5,000万円以下であればFX投資での借金でも個人再生を行うことは可能です。
自己破産は、債務者の一定以上の財産の処分を条件に借金をすべて免除される債務整理です。しかし、ギャンブルなどの免責不許可事由に該当すれば、自己破産を利用することはできません。 FX投資による借金は免責不許可事由に該当するとみなされる場合があるため、注意が必要です。